
スターリンクが世界展開を加速!Falcon9打ち上げ記録更新、航空Wi-Fi進出、衛星間レーザー通信も実現へ
🚀 はじめに:スターリンクのグローバル進化が止まらない
イーロン・マスク率いるSpaceXが展開する衛星インターネットサービス「スターリンク(Starlink)」が、2025年8月現在、世界中で利用可能エリアを急拡大し、技術革新を続けています。
- ユーザー数:約7,000万人以上
- 展開国数:60カ国以上に拡大
- 通信技術:レーザー接続/極軌道対応/第三者衛星接続の試験成功
さらには航空会社とのWi-Fi連携や政府支援対象への拡大など、地上も空も網羅する「インターネットの再構築」が現実になりつつあります。
📡 1. Falcon 9が30回目の打ち上げ成功、再利用記録を更新
2025年8月27日、スターリンク衛星28基を搭載した**Falcon 9ロケット(B1067)**がフロリダから打ち上げに成功。
この打ち上げにより:
- Falcon 9同一ブースターによる飛行回数が30回に到達(世界記録)
- 同時に、SpaceXのドローンシップ着陸成功回数が通算400回を突破
ロケット再利用の最前線にあるスターリンクの輸送力は、今後の衛星増強に向けた重要な鍵となっています。
🌐 2. 通信サービスは世界中へ──42カ国が新規追加
2024年〜2025年にかけて、Starlinkは中東、アフリカ、東南アジアを中心に42の新国・地域でサービスを開始しました。
- 地域的にはカザフスタン、ベトナム、エジプト、南アフリカなどが新たに追加
- 現在では地球上の人口の約65%がStarlinkの通信圏内に
今後は、通信の届きにくかった山間部・離島・極地などで、Starlinkが“地球インターネット”としての役割を担っていきます。
🔦 3. 第三者衛星との「レーザー接続」が始動!
Starlinkは、従来の自社衛星間通信に加えて、**第三者が所有する衛星とのレーザー通信リンク(25Gbps)**の技術実証に成功しました。
- 接続距離:最大4,000km
- 高速・低遅延の広域ネットワーク化が可能に
- 災害時や防衛通信、航空・船舶通信への応用に期待
この技術が確立されれば、通信衛星同士が“宇宙の中継器”として機能する次世代ネットワーク構想が現実に。
⚠️ 4. 7月には世界規模の通信障害も発生
2025年7月24日、Starlinkは**全世界的な通信障害(約2時間30分)**を経験。
原因は、衛星群の制御を行うソフトウェアのアップデートエラーで、各地域で通信が一時完全遮断されました。
イーロン・マスク氏は自身のSNSで謝罪コメントを発表し、制御システムの多重化と監視強化を約束しています。
❄️ 5. 北極圏・高緯度地域向けに衛星400基を追加投入へ
アラスカ、北欧、カナダ北部、シベリア、南極観測基地など高緯度地域の通信安定化を目指し、2025年内に極軌道対応衛星を400基追加打ち上げする計画が公表されています。
これにより、これまで通信が困難だった極地でも、Starlinkによる安定した接続が期待されます。
✈️ 6. 航空業界との連携:空でもStarlinkが“つながる”
Starlinkは、以下の航空会社と機内インターネットでの提携を進めています:
航空会社 | 対応予定 | 備考 |
---|---|---|
ユナイテッド航空 | 2025年春〜 | 地域路線から導入、無料提供も検討 |
ヴァージン航空 | 協議中 | 欧州域内線での実証テスト予定 |
💡 地上と空のインフラが統合されれば、“いつでも・どこでもネットに接続”する環境が実現されます。
🏛️ 7. 政府支援の対象に!BEADプログラムが方針変更
米国商務省が推進する「Internet for All」施策の一環、BEAD(ブロードバンド普及支援)プログラムにて、2025年8月から衛星プロバイダーも助成金の対象に拡大。
- Starlinkが正式参入可能に
- 地方や山間部、先住民居住地域へのインフラ展開が加速
- 通信の「公的インフラ」としての存在感が一層強まる見込み
✅ 総まとめ:スターリンクの“現在地”と“これから”
観点 | 状況・動向 |
---|---|
利用者数 | 世界で7,000万人超 |
衛星打上げ | 28基追加、累計6,000基超 |
技術革新 | 第三者レーザー通信、極地対応衛星、航空連携 |
トラブル | 7月に世界的通信障害、改善対策中 |
政策対応 | 米BEAD補助金プログラムに初参入 |