
NTT固定電話に変化の波──法改正・料金改定・光回線移行の最新情報まとめ
📞 はじめに|固定電話サービスは今どうなっている?
近年、スマートフォンや光回線電話(IP電話)の普及により、利用者数が年々減少しているNTTの固定電話サービス。
2025年は、NTT法の改正や料金見直し、災害対策強化など、固定通信事業に大きな転機が訪れています。
本記事では、NTT東日本・西日本の固定電話サービスに関する最新情報をわかりやすくまとめました。
⚖️ NTT法改正で「固定電話の提供義務」が見直しに
2025年5月、NTT法の改正が国会で成立し、NTT東西が全国に一律で固定電話を提供する義務が大幅に見直されました。
✅ 改正のポイント
項目 | 内容 |
---|---|
改正前 | NTT東西は日本全国に固定電話を原則提供する義務あり |
改正後 | 他社通信サービスが存在しない地域に限って提供義務を維持 |
目的 | インフラの効率化と競争促進、将来の光回線化への布石 |
この見直しにより、今後は「固定電話はどこでも提供されるもの」という時代から、地域やインフラ状況に応じた選択的提供へと移行していく可能性があります。
💰 固定電話の料金改定も検討中
NTTは、固定電話(メタル線)の維持費がかさんでいることを背景に、基本料金の引き上げを検討中とされています。
🧾 想定される改定案(報道ベース)
- 住宅用回線:月額約220円の値上げ
- 事務用回線:それ以上の引き上げ幅も想定
- 実施時期:未定(2025年度内の可能性)
正式発表はまだですが、30年ぶりの値上げとなる可能性もあることから、ユーザーへの影響が注目されています。
🔁 光回線への移行と「ひかり電話」の普及
NTT東西では、既存のメタル線(銅線)固定電話から、**光回線ベースの「ひかり電話」**への移行を推進しています。
📦 ひかり電話の概要
| サービス名 | フレッツ 光ネクスト/クロス + ひかり電話 |
| 月額料金(基本) | 550円(税込)〜 |
| 通話料金 | 全国一律 8.8円/3分(固定宛) |
| 必須契約 | 光回線契約が前提条件 |
| 特徴 | IP網を使うため災害時も比較的安定/複数回線対応可能 |
ひかり電話は、災害時対応・低コスト・番号そのまま移行など多くの利点があり、法人・個人問わず普及が進んでいます。
🛠 災害対応強化の動きも進行中
固定電話の重要性は、災害時の通信手段としての役割にもあります。
2025年春には、NTT東日本やソフトバンクなど大手通信キャリアが、海底ケーブルやバックアップシステムを使った災害時の固定通信復旧訓練を実施。
また、伝言ダイヤル(171)や公衆電話網の維持も重要課題とされています。
🧭 今後の注目ポイント
注目点 | 解説 |
---|---|
法的義務の変化 | 提供義務地域の見直しにより、利用可能エリアに変動がある可能性 |
料金体系の見直し | 基本料金引き上げが正式決定すれば、ユーザー側の負担増に直結 |
光回線移行支援策 | 高齢者・地域密着事業者向けの切り替えサポートが必要 |
通信弱者対策 | デジタル格差・通信インフラから取り残される層への支援が不可欠 |
✅ まとめ:固定電話は“終わり”ではなく“転換”の時代へ
2025年、NTTの固定電話サービスは大きな転換期を迎えています。
- 法律面では全国一律提供から選択的提供へ
- サービス面では光回線化とIP化が進行
- 利用者にとっては、料金・サービス内容の理解と見直しが重要な時代
これから固定電話をどう使うか?それとも切り替えるか?
一人ひとりが通信環境を見直す良いタイミングとなりそうです。