
Googleの最新動向まとめ|Gemini統合からEU規制対応、広告分割訴訟、Chrome脆弱性まで一挙解説!
🔰 はじめに|2025年秋、Googleは今“過渡期”にある
Googleは現在、AI統合、法規制への対応、セキュリティ強化、広告ビジネスの見直しなど、さまざまな面で大きな転換期を迎えています。
特に、Gemini AIの各製品への展開と、米欧当局からの規制・訴訟対応は、2025年下半期のGoogle戦略を占う重要なキーポイントです。
本記事では、そんなGoogleの最新ニュースをカテゴリ別に整理してお届けします。
🤖 AI・製品関連の最新アップデート
✅ 1. ChromeにGemini AIを統合開始
- 米国のMac/Windowsユーザー向けに、ChromeブラウザにGemini AIを統合。
- Geminiは、ページの要約、複数ステップの操作自動化、Googleサービスとの連携強化などを提供。
- Chromeを「AI搭載ブラウザ」として再定義する動き。
✅ 2. Gemini Drops:アプリ機能が毎月進化
- Geminiアプリは、毎月の新機能提供「Gemini Drops」を開始。
- 2025年9月版では、クリエイティブツールとチーム共有機能が強化。
✅ 3. Google TVにもGeminiが登場
- TCLの新型テレビを皮切りに、Google TV上でもGeminiが利用可能に。
- 音声で視聴履歴に基づいた番組提案、操作補助が可能に。
🛡 セキュリティ関連情報
✅ 4. Chromeにゼロデイ脆弱性(CVE‑2025‑10585)
- ChromeのJavaScriptエンジン「V8」にてゼロデイ脆弱性が報告され、緊急アップデートが配布。
- 脆弱性は「型の混同」によるもので、実際の攻撃例も確認済。
- 全ユーザーに最新版への即時アップデートが推奨中。
🔍 検索・Discover・UXの進化
✅ 5. Google Discoverが“発信者重視”へ進化
- Discoverで、X・YouTube Shorts・Instagram投稿が表示対象に。
- 発信者のフォロー機能、プレビュー表示などでUX改善。
✅ 6. インドで「Search Live」機能を導入開始
- 音声・動画ベースで対話的に検索できる新体験「Search Live」をインドで先行導入。
- グローバル展開の布石として注目。
📊 データ・広告・ビジネス関連の動き
✅ 7. Google AnalyticsがSnap広告と連携
- Google AnalyticsにSnap広告の費用データ取り込み機能が追加。
- マルチプラットフォームの広告成果統合が可能に。
✅ 8. PayPalとAI・クラウド分野で提携強化
- Google CloudのVertex AIやDuet AIを活用し、PayPalが業務最適化とUX改善に着手。
- フィンテック×AIの連携が今後の主流となる予感。
⚖️ 規制・法務・国際的動向
✅ 9. EU、Googleにオンライン詐欺防止強化を要請
- EUはDigital Services Actに基づき、Google・Appleなどに対し詐欺アプリ・偽検索結果の取り締まり状況を調査。
- 規制違反が認定されれば、年間売上の最大6%の罰金対象となる可能性。
✅ 10. アメリカ司法省、Google広告事業の“分割”を求め訴訟中
- DOJは、Googleの広告プラットフォームが市場支配的だとして、広告部門の分割を求めて提訴。
- 判決によっては、Google広告事業が根本的に再構築される可能性も。
🌍 インフラ・研究・その他注目点
✅ 11. 海底ケーブル「Humboldt Cable」構想に参画
- Googleは南米チリ〜豪州を結ぶ約14,800kmの海底通信ケーブル構築に関与。
- グローバルネットワーク強化と地域間の低遅延化を狙う。
✅ 12. Google Researchが新AI基盤モデルを発表
- 時系列処理向け基盤モデルや、few-shot学習の強化モデルなど、AI研究論文を複数公開。
- Vertex AI Agent Engine においても、コード実行やA2Aプロトコル統合が進行中。
✅ 総まとめ|Googleは今どこへ向かっているのか?
カテゴリ | 注目動向 |
---|---|
AI・製品 | Geminiのあらゆるサービス統合が進行中 |
セキュリティ | ゼロデイ脆弱性への即時対応、ユーザー保護の強化 |
広告ビジネス | Snap連携、規制当局との訴訟、広告部門分割の可能性 |
インフラ投資 | 海底ケーブルで世界ネットワークを拡張中 |
研究開発 | Vertex AI、Agent Engine、DORA調査でのAI導入拡大 |
Googleは今、AIの全面統合とともに、国際法務・広告戦略・ユーザー体験の再構築に挑んでいます。
今後も各サービスの進化と規制対応のバランスに注目が集まるでしょう。