SCSK株価・業績好転に続く成長ストーリー──生成AI・DX支援で次フェーズへ
🧮 はじめに|DX支援からAIプラットフォームへ飛躍するSCSK
SCSK株式会社は、住友商事系の大手SIer(システムインテグレーター)として、クラウド/DX/セキュリティなどを手がけてきました。2025年に入り、生成AIプラットフォームへの投資・業績上方修正・株価動向と、成長フェーズに差し掛かっているとの見方が強まっています。
本記事では、SCSKの最新トピックを整理し、投資・事業の観点から注目すべきポイントを解説します。
📊 株価・指標の現状
- 株価:約 4,200円~4,700円台 を軸に推移。10/24時点では4,287円。 Yahoo!ファイナンス+2Investing.com 日本+2
- 予想配当利回り:約 2.0%前後。 マツイ証券+2株探+2
- PER・PBR水準:PER 約 21倍、PBR 約 4~5倍台。 Yahoo!ファイナンス+2株探+2
- 2025年上期・通期にかけて、業績拡大の発表もあり、株価上昇の材料となっています。 株探+1
🎯 主な最新トピック
▲ 1. 業績上方修正:通期最終利益を10%超上方
2025年6月10日、SCSKは2026年3月期の連結最終利益予想を従来の576億円から635億円へと約10.2%上方修正しました。前期450億円から41.0%増益となる見通し。 株探
この上方修正発表は、株価にポジティブに作用したと考えられます。
▲ 2. 生成AI搭載ノーコード開発プラットフォーム「CELF AI」を正式リリース
SCSKは、自社のノーコード開発サービス「CELF」に、生成AI/OCR/RAG(検索強化生成)機能を搭載した「CELF AI」の正式版を2025年6月26日に発表しました。 scsk.jp+1
このプラットフォームにより、Excel感覚の操作で業務アプリを構築・文書を自動データ化・問い合わせ対応を自動化するなど、企業のDX(業務変革)需要に応えています。
▲ 3. 製造業向けサービス強化・ソフトウェア領域への拡大
製造業向けに、エンジニアリングチェーンを一元管理する「SuccessChain for ECM」など新サービスへの参入が報じられています。 ITmedia
また、自動車業界ソフトウェア市場向けのB2Bマーケットプレイス「SDVerse」事業への参入も。デジタル化・ソフトウェア化が進む業界で、SCSKの事業拡張が見られます。
🧭 今後の注目ポイント
| 項目 | 注目内容 |
|---|---|
| 成長軸 | 生成AIプラットフォーム「CELF AI」の拡販・導入実績の拡大 |
| 収益性 | 業績上方修正の継続/利益率改善が維持できるか |
| 競争環境 | 他SIer・ソフトウェアベンダーとの競争激化/差別化要因の確立 |
| 株主還元 | 配当・自社株買い等の株主向け施策の動向 |
| 財務基盤 | 拡大する事業投資を支える財務状況(自己資本比率・借入・キャッシュフロー) |
| 外部環境 | DX需要・生成AI需要・業界別採用状況などマクロ潮流の影響 |
✅ まとめ
SCSKは、従来のSI(システムインテグレーション)事業から、生成AI・ノーコード開発・業務自動化という次世代の成長分野へシフトを図っており、業績上方修正や事業の拡張が実際に動き出しています。
株価水準自体は「成長が織り込まれ始めた」とも言え、今後は「持続的な実績」「導入数の拡大」「収益性の改善」が鍵となるでしょう。
投資を検討される方は、SCSKのAI/ソフトウェア領域の成果や財務の健全性、競争優位性を引き続き注視することをおすすめします。